ぬりえを始めて最初に知りたい事って、色鉛筆の線が目立たないキレイな塗り方や、グラデーションの仕方みたいなテクニックですよね
特に最初のぬりえが薄い人って、色鉛筆の線を目立たせたくなくて、本当は濃く塗りたいのに薄くなっちゃったって方多いと思うんです
まぁ自分がそうだったんですが、最初の1枚を見返すとかなり色鉛筆を寝かせた角度で塗ってました
色鉛筆でのベタ塗りは薄い塗りを何度も重ねて塗るのが基本、これが出来るとグラデーションや混色などのテクニックが出来るようになります
ベタ塗りの仕方は、大きく2種類あります
右の一つは誰もが最初にやるだろう斜線を引く塗り方です
あとの二つがキレイなベタ塗りのやりかた
くるくる塗りと、クロスハッチング塗りです
くるくる塗り(中央)はランダムな丸を沢山重ねていく塗り方で
クロスハッチング塗り(右)は最初の斜線塗りの応用版で角度を変えて斜線を重ねて塗っていく塗り方です
それぞれ、ランダムさ、きっちりさが特徴で長所、短所、難易度がそれぞれ違うので、両方覚えて、使い分けるとかなりキレイなベタ塗りが出来るようになります
早速それぞれの特徴を見てみましょう
”ランダムさ”がポイントな「くるくる塗り」
くるくる塗りはその名の通り、沢山の丸を描くように塗る塗りかた
最初はもじゃもじゃだけど、何度も重ねていくとキレイな塗りになっていきます
ランダムな丸の集まりなので、多少線が見えても目立ちにくいのが特徴、初心者さんにはまずくるくる塗りがオススメ
ただランダムなので自分でも正確に紙のどこを塗っているのか分からないので、均一に塗ったつもりでも同じところばっかり塗れていたり、逆もあったりで、ムラになりやすいです
ランダムで丸いので輪郭をぼかしたい、グラデーションの色の切り替わり部分を自然に滑らかにしたい時にはこちらの塗りがオススメ
あと、直径1mm以下の小さな塗りムラを修正するにはこの塗り方が向いてます、それより大きいとクロスハッチングの方がいいかな
あと、色鉛筆の軌道が円で大きくなりがちなので細かい部分を塗るのにはちょっと向いてないかも(はみ出しやすい)
”きっちりさ”がポイントな「クロスハッチング塗り」
クロスハッチング塗りは最初の斜線を重ねる塗り方の応用(短い線を組み合わせて塗る塗り方をデッサンではハッチングといいます)
斜線で塗って、方向を変えて重ね塗りを繰り返す方法です、とてもきめ細やかに塗ることができますが、難易度を考えると…
直線の組み合わせなので、線に目が行きやすい、目立ちやすいので、くるくるより薄く塗って回数を重ねていく必要があります
その際力加減を間違えて線が見えるような所があると、塗り重ねても目立つこともあったり、斜線の間隔が空いた所があると、そのまま重ねるとムラになったり、その上薄さを重ね回数が求められるので根気と精密さが必要です、自分はこの塗り方をメインにしてますが、ぶっちゃけしんどいです、ただムラが出にくくきめ細やかに塗れます
自分がどこを塗ってるかが正確に分かりやすいので、ムラになりにくく、ムラができても修正しやすいです
あと線の組み合わせできっちり塗るやり方なのでぼかす、グラデーションの際などを自然に塗るのは苦手です
かならず直線で塗らないといけないわけではないので、細かい所は
それぞれの特徴をまとめてみると
くるくる塗り
- 色鉛筆の線が目立ちにくい、初心者向け
- ムラになりやすい
- 輪郭をぼかしたり、グラデーションの切り替わりを自然に出来る
- 直径1mm以下の小さいムラの修正に向いている
- 細かい所の塗りには向いていない、はみ出しやすい
クロスハッチング塗り
- 精密さと根気が必要で初心者向けとは言えない
- ムラになりにくく、きめ細やかに塗れる
- ぼかしやグラデーションの切り替わりなどは苦手
- ムラの修正がしやすい
- 細かい所の塗りがやりやすい
細かい所はクロスハッチング、広い所はくるくる塗り、
ムラの修正がしやすいので、基本はくるくる、ムラができたらクロスハッチング塗りで修正という使い方がおすすめかな
これはベタ塗りのやり方なので、線を目立たせるようなタッチでの塗り方もあるし、あえてムラを出す塗り方もあります
それでもキレイなベタ塗りが完成度に大きな差が出るので、まずはそれを出来るようになるのがオススメです