今日もぬりえ日和

趣味のぬりえの話を中心に、部屋の片付け奮闘記など

水彩色鉛筆の使い方を色々考えてみた

私は学生時代の美術の授業が大の苦手でその中で一番の苦手が絵の具(不透明水彩、ポスターカラー)でした

水彩のイラストを見るのが好きで憧れてたけど、自分に出来る気がしない、水彩色鉛筆なら水彩がダメでも色鉛筆として使えるし、と買って見たものの、上手く使えず、むしろ水彩絵の具の方が使いやすい気すらする程苦手な画材になってしまってて、これじゃダメだ!といろいろ試行錯誤した経過が今回のお話

水彩色鉛筆の使い方は大きく3つ

普通に色鉛筆として塗る(ドライ)

色鉛筆として塗ったものに水をつけて溶かす(ドライ+水)

色鉛筆として塗らずに、直接芯から色を取ったり、梅皿や捨て紙の上で溶かした色を撮って塗る方法(ウェット)

この3つが主なんですが、手持ちのノリスアクレェルは学童用の低価格商品なのもあって普通の色鉛筆(油性色鉛筆)としては使い勝手がめちゃくちゃ悪いです、粉を擦り付けてます!って感じが凄くします

同じステッドラーでも上位商品のカラトアクレェルはドライでも使いやすいというけど、それだったら普通に油性色鉛筆使うよねってなるので、ここは考えない方針でいきましょう

水彩色鉛筆で塗っても紙はめっちゃ大事、強い筆圧で濃く塗って溶かすとデメリットだらけ

で、2番の方法が水彩色鉛筆独自の塗り方で、紙を選べないぬりえに一番使いやすい塗り方のハズなんですが、私はこれが一番苦手です

思ったように溶けない、色が薄くなる

想像以上に紙の相性と塗りの濃さの調整が必要な気がしてます

いきなりぬりえで失敗すると泣くのでスケッチブックで練習するんだけど、薄く塗って溶かすと薄くなりすぎる

デコボコが大きいスケッチブックだと尖ってない色鉛筆で塗ると紙の凹部分(紙の目に色が入らないので、上に乗ってる色鉛筆の量が少ないので溶かすと更に薄くなる、ぬりえで試した時はいい感じに溶けたのにスケッチブック使ったら薄すぎる原因の一つがこれだったんでしょうね、あと紙の水の吸い込みやすさとかもあるんだろうけど、やはり紙の相性はすごく大事

それなら筆圧強めに濃く塗ればいいのだけど、そうすると溶かしても色鉛筆の塗りあとが残る事があるし

それ以上に重ね塗りでできた色と溶かした時の色が変わるし、ムラができやすい

濃く塗るとそれだけ色が多く乗ってて、それが層になってるのでさっと溶けずに片方の色が濃くでたりしてムラになるし、溶かす前となんか違う色になりがち

あと紙が水に弱いと塗った面にポツポツが出来るし、1枚テスト用と割り切って色ののりかたなどを確認して、それに合わせて塗り方を調整する必要がある感じ

そのわりに教本にはドライ+水の方法ってあんまり乗ってなかったり、さらっと説明されるので失敗しまくって、結局絵の具と同じ使い方してしまうって人多いんじゃなかろうか

あと水彩色鉛筆のままでやる混色は難しいです

 

最初に買った教本はほとんどウェットでの塗り方の説明ばかりだったので、それなら固形水彩でいいやん、となって水彩色鉛筆への苦手意識が加速しました

そっか濃くグリグリ塗らないでもキレイに溶ける紙を使うのがいいって事かな

このぬりえ紙あたりは最初にドライだけで塗るつもりであとから試しに水を使ったんだけど意外と溶けてた、ちっちゃぬり絵の紙とは案外相性いいのかも

色鉛筆として使わず水で溶かして塗る方法いろいろと問題点

色鉛筆の芯から直接色を取る

塗って溶かすが難しすぎてこの方法に落ち着いたけど、ピンポイントな狭い面を塗るならいいんだけど筆に付いた色がちょこっとだけなのでそっから塗り広げづらいし、水の量での濃淡の調節が出来ないので意外と使いづらい、あと紙の上で色を取ると色水が飛び散って紙を汚すこともあるので注意が必要かも(結構やった

いらない紙に濃く塗って、そこから筆で色を取る(紙をパレットにする)

正直使う紙を間違えると薄い色水にしかならないし、紙をシリコン加工のクッキングシートを使ったりしたけど、結局紙に色を取られるので無駄が多い

紙の上で重ね塗りして混色もできるけど、ドライ+水で濃く塗って溶かした時と同じで溶かした後と色が違ったり、強い筆圧で頑張って塗って溶かした色が薄いの効率悪くて使う意味無いなぁとこの方法はやめました

芯を三本程横に並べてパレットにくっつけて固形水彩絵の具風に使う

溶かして使うなら自分的にこれが最適解

芯だけを削り出して、1cm程に切ったものを3つ作ってパレットにアラビアゴムメディウムが少量だして、その上に芯を並べて乗せて貼り付けるそれだけ

追記)試してみたら水だけでもくっつきました。パレットみたいに折りたたみのケースでなく、また時々外れたとしても問題ないとかなら水で十分かも

これだと筆に付ける色の面積や濃度が調節出来るし、空いたパレットのスペースで溶いたり出来るし固形水彩と変わらない使い方ができます

水彩色鉛筆と水彩絵の具だと成分が違いそうですが、アラビアゴムは水彩絵の具の展色材(顔料以外の主な成分)なので、水彩絵の具と水彩色鉛筆の混色ができるんだから混ざっても問題ないと思います

 

まぁこの使い方するなら素直に水彩絵の具使いなよとは思いますが、芯から直接色取る方法がほんのちょっとだけ濃く色を取りたい時に便利で水彩色鉛筆独自の方法かなって位でそもそもウェットの方法自体が水彩色鉛筆である必要がないので、水彩色鉛筆の利点って狭い範囲にピンポイントに塗れる事じゃないかなとは思います

初心者はタンク式の水筆を使わない方がいいかも

水彩色鉛筆といえばタンク式の水筆、筆洗い無しで楽チンと言われるけど、私は普通に水をつける筆がいいと思う

水筆って勝手に水が出てくるので、作業に時間がかかればかかるほど水の量が増えるんですよ

混色で色を取って混色スペースに広げて、次の色を取ってと、それぞれのタイミングで水が出てるので混ぜる頃には水でベシャベシャになるし

なにより水分量での濃度の調節ができない

普通の筆なら筆洗いからだして軽く水を拭き取ったらそこから水分量はほぼ変わりません(絵の具に付着して多少減るけど)だから絵の具を取る時に軽く撫でるだけで少量取れば薄い色に何度もなでてしっかり色を取れば濃い色になるんだけど、水筆だと常に水が出てるのでなでてる間に水が増えて薄い色しか出来ないので絵の具風に使おうとすると吐きそうなくらい難しいです

水彩紙でないぬりえに使おうとするならなおさら、筆で塗る作業を最低限に手早くしないと出過ぎた水で台無しになります

これで塗っている人が多いので上手く出来る人はいるんでしょうけど私には合わないと判断してやめました

最初はタンク式でない筆を使って慣れたらタンク式を試したほうが失敗が少ないと思います

私は名村大成堂のAWという初心者さん向けの筆を使ってます

文具店の定番セブロン系の筆もいいんですが、対して値段が変わらないので筆メーカーのちょっと上の物にしました。おかげさまで自分の中では無理ゲーだった水彩が色々試して学んでみたいものに変化しました、筆本当大事よ

自分が上手く行かない原因がある程度分かってきたので、水彩色鉛筆も少しづつ練習していきたいです、それより線画になる絵の練習をしなさいって話ですが(汗)